日本全国城巡り🏯

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第38登城🏯鮫ヶ尾城(2024.9/10続日本名城133・新潟県)

山城、真夏日は登るのしんどい。。どうも城巡りマンです。東北城巡りから2ヶ月、夏場は休止にしてて今月も予定してなかったものの信長の野望 出陣アプリでイベントがあり急遽新潟は上越の城巡り3泊4日となりました。

まだ残暑と虫が多いから迷ったんですけどね

 

鮫ヶ尾城

謙信公亡き後の後継を巡って勃発した御館の乱上杉景虎自刃の地

 

この日は池袋で22時まで仕事、そのまま24時池袋サンシャインバスターミナルから長野駅へ夜行バス。正直私は新宿より池袋の発着のほうがアクセスが良いのです、ただ池袋の発着数が新宿より少なく自分の時間にも合わない等の理由で使ってませんでした。サンシャインは首都高と直結してます。

 

朝方5時、夜行バスで長野駅に到着(上越方面に夜行バスはなく最北で長野駅まで)ずっと信長の野望 出陣に夢中。2回の休憩も降りずに、そして寝とかないと後々きついのに懲りずにやってました

長野駅は、、

イカ使えないのか!?1万チャージして来たのに!ひさびさ過ぎて間違えて乗り換え駅の妙高高原駅までの切符を購入してしまう

ホームに喫煙室あるの珍しい

6時23分、しなの鉄道北しなの線で7時7分に妙高高原駅

黒姫駅という興味惹かれる駅がある

 

ここの乗り換え4分(しなの線が一時停止して遅延したので乗り換え時あせりました)

急いで反対側ホームに走ります

7時11分に妙高高原駅からえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン上越妙高駅へ7時46分到着、乗り越し清算します

ここまでで、バス3,200円+電車1,570円で4,770円で池袋から上越妙高に。北陸新幹線を使わず平日最安だとこれが限界かな〜

駅にピアノがあるんですね、YouTubeで上手い人が引いてすごい集まっちゃうやつありますね

 

9時に駅前のフルサット上越妙高(なんかフットサルみたいな名前と思ってたら故郷をかけてるのか。)にて電動アシスト自転車を借ります(ここ事前にネット予約、決済が必要です)

やぁ愛車よ、ヘルメット渡されたの初めて

 

さて、今回ですが

目的は新潟上越の3城とこれ

よっしゃ!訪問イベントで初めての完全達成

JR東日本とコラボの謙信ゲットなのです、越後湯沢と長岡は上越から離れているので上越妙高が対象駅にあって助かりました。ただこのカッコいい空色の北陸新幹線で来てはいないのですけどね。

 

上越妙高駅にも窓口の近くにでかでかと。

今回スルーしてましたが遺跡、ところどころにあったんですよね。

ゲーム性に歴史の勉強も備わってるウォーキングアプリ『信長の野望 出陣』、是非とも皆さんにやってもらいたいものです。

 

田んぼが広がる道をひたすら走ります、快晴です、

新潟テレビのニュースで。この日、新潟市秋葉区の最高気温は37・2度で全国一位の気温で上越市も36度近くありました。

 

まずは勝福寺に行き、上杉景虎像を見に行く、本日の登城はこの北条氏康の七男で上杉と北条の同盟により上杉家に養子入りした北条三郎(上杉景虎)が自刃した山城です、享年26歳で美男であったと言われています(大河『天地人』では玉山鉄二が演じてました)

ちなみに勝福寺から鮫ヶ尾城へ行くルートの南登城道がありますが、まずスタンプ押印と自転車があるのでまた戻らなければならないためここからスタンプ設置場所の斐太歴史の里 総合案内所へ向かいます

 

景虎像の勝福寺行かなければ自転車なら上越妙高駅から鮫ヶ尾城まで20分かかりません、私は景虎像を寺内で見つけるのに手こずり30分程かかりました。

電動アシスト自転車は基本オートマチックで、坂はパワーに切り替えてます。

鮫ヶ尾城行く前に斐太歴史の里 総合案内所へ、スタンプ押しておきます

 

鮫ヶ尾城の築城年代は不明ですがその立地から、北信濃に侵攻してきた武田との対立による前線拠点の一つとして上杉氏によって築城された山城であると言われています

上杉謙信は妻を持たず生涯未婚を貫いた戦国武将として知られており、妻を迎えなかった理由については明確なことはわかっていません(だから謙信女説が、、)自身が出家したことも要因だった可能性があります。

その代わり2人の養子(実際は4人だが2人は既に他家の名跡を継いでいます)がいました。

1人は謙信の姉(私の出陣でも一軍部隊にいる仙桃院)の子である上杉景勝、もう1人は北条氏康の七男で上杉と北条の同盟により、これまた謙信の姉の子を妻に迎えた上杉景虎。同盟により出されると人質の意味合いが強いですが謙信はいたく景虎を可愛がり、この景虎という名は謙信の初名でこれを名付けさせるほど。

 

しかし1578年3月、謙信は春日山城の厠で倒れて昏睡状態となり、そのまま帰らぬ人となりました。🍶と梅干し好きで塩分摂りすぎたのか?ともあれ後継者の序列をあいまいにしたまま突然死したため、上杉景勝上杉景虎の義理の兄弟による跡目争い「御館の乱」が勃発しました。

 

一番きついのは景虎の嫁(華姫)ですね、夫婦仲は良かったようなので旦那(景虎)と実弟(景勝)が争うのだから。。大河『天下布武』では相武紗季が演じてました

 

で、またこれかー、最近ニュース見てても民家にまで下りてきてるからなー。くまったことだ。

 

そしてこの暑さ、しかも案内所の方に行き方の説明受けたら『熊よりスズメバチのほうが危険、あそこ(案内所から見える場所)でスズメバチが巣を作ってて昨日業者に頼んで駆除してもらったばかりだけどハチは巣がなくなっても戻ってくるから気を付けて』とのこと

 

それがここ。もう初っ端の初っ端です、旅行初日に刺されるのはきついので虫除けスプレーを撒いてフード付きの防水ジャケット着てゴーグルとマスクしてほぼ皮膚をさらさない格好で挑みました(いわゆる不審者スタイル、おかげで体温40度くらいに上昇🥵)

 

極力、下だけを見ていろんな虫や蝶が飛んでるのを見ないように抜けると階段が。東登城道から開始です

 

階段下りると池があり、普通に釣りしてる人たちがいるんですよね、熊出没とかスズメバチの巣が〜っていうのに。地元の人たち強すぎません!?気にもせず飲食しながら釣りに没頭してました。

 

気を取り直して登城開始

歩き始めて即、この暑さにこの防備。サウナスーツのようで全身ベタついてきます

 

あとで知りましたが、案内板の2/10ってのは10が頂上なら現在2ということ

 

他の遺構も見たい方は城の矢印とは別のほうも見て登城してますね

 

この山城は7、8分あたりまではそんなにきつくない、暑さによる体力消耗のほうがきつい

 

途中から急坂が多発してきます

虫が視界にも聴覚にも何かを訴えかけるように入ってくるので足を止められません!

 

堀切もよく見ず行進してます

(このへん一番しんどかった💦)

最後?のエグい急坂は進行方向で右手(左は何もなし、狭路なので落ちます)の木々にロープが縛りつけてあり、急勾配なのでロープをつたって登城するよう設置してくれてあります(過去に誰か落ちてロープ設置されたのかな?)

なんかハチいないので、もう途中から半袖になり開き直りましたね

 

三の丸、二の丸は目もくれず本丸へ、そして見えてきました

到着しました!

景虎終焉の地となります。景勝と景虎による御館の乱が勃発すると北条家は当然ながら景虎を支援、北条は当時姻戚関係にあった武田からの支援も期待したが、当主の勝頼はなぜか景勝を支援。武田に牽制された北条は身動きが取れなくなり、北条からの援軍を得られなくなった景虎は孤立していく。

景虎は居城であった御舘が落城すると兄の北条氏政を頼り関東への脱出を目指し南下、景虎派であった堀江宗親は景虎をこの鮫ヶ尾城に迎え入れます。しかし宗親は景勝に内通していました、寝返って景虎のいる二の丸屋敷に火を放って鮫ヶ尾城から退去します、逃げ場を失い総攻撃を受けて追いつめられた景虎は妻子ともども自害して果て、鮫ヶ尾城も焼き払われそのまま廃城となりました。

まさに戦国、勝利した景勝にとっては景虎の妻は姉ですが容赦ない。

この地、一帯が丸焼けしたわけですね。。

風が吹き抜けて気持ち良い、山城のあとのこの爽快感は仕事のあとのビールに並ぶんじゃないかな

この日本海と頚城平野を一望できる景色は景虎も入城して、いっときの安堵を感じていたのかもしれません(いや景勝の兵の動きを監視していたかも)

 

ちなみにこの本丸跡のすぐ近くには米蔵跡があります、御館の乱の際に焼けたと考えられるお米炭化米(焼けて炭になった米粒のこと)が出土してますが国の史跡で文化財指定されている為、許可のない発掘は禁止となっています、当たり前ですが小さくなった真っ黒い米なんて虫の糞とも区別が難しく私、探しましたが見つかりませんでしたね

↑これが案内所に展示されていた炭化米の塊、これはおにぎりですね。戦で燃えた400年前のおにぎり、この珍しい遺物の表面には布目圧痕が確認されており、景虎の兵は布に包み持ち運んでいたのではないかと考えられています。最後の晩餐、せめて食べきりたかったろうよ

 

帰りは北登城道から下山、眠いし疲れました

自転車を返却して上越妙高駅構内にある観光案内所へ寄ったら併設してる飲食店があったので昼食に。

わきのだ亭

ロースカツカレー注文もご飯がなくなったとのことでぶっかけ冷やしそばに。やっぱいま米ないんすねぇ。で失敗しました、ご飯ものがないことで考え直すも店員さん待たせてたのと登城後だったので麺なら冷やで欲しくてこれしかなく頼んだがほんとにぶっかけそば、何も乗ってない、800円は無念、至極無念

 

上越妙高駅の東口には青年期の上杉謙信公の銅像があります、金箔の頭巾が目を引きますが、完成度は全体的に『んんん!?』て感じです

 

とはいえ疲れてたので今日はホテル最寄り駅の南高田駅までの1駅を電車で。ポケットに入れた時、あ~切符ってなくしやすいんだよなぁって不安感がよみがえりました

2両編成って停車してドアは前車両の2つしか開かないパターン多いですね、福島もそうでした

 

テルチェックイン、同ホテルでの3泊です。つまり今回は7月の山形、福島城巡りと違い、ホテルの拠点移動なく荷物を全て背負っての城巡りではないので非常にラクです、当然鮫ヶ尾城は上越妙高駅のコインロッカーに預けてました。

 

2回も逆さまで押す愚行、本当にこの日の新潟の天気はとても暑かった☀

 

鮫ヶ尾城

・スタンプ設置場所

斐太歴史の里 総合案内所

・交通アクセス

JR信越本線北新井駅にて下車徒歩30分

夏場は迷わず上越妙高駅前のフルサットで自転車借りよう