日本全国城巡り🏯

おもしろき こともなき世を おもしろく

番外編🫖静嘉堂文庫美術館(2024.10/31観光名所⑰・東京都)

最近やっと涼しくなってきましたね、温暖化が進んでいて秋を実感する前に冬に突入しそうな予感

10月は忙しくバタバタしておりました💦

曜変天目(の実寸サイズのぬいぐるみ)

実物の曜変天目は撮影禁止でした

 

千代田区丸の内 静嘉堂文庫美術館

テレビのニュース番組で茶器特集されていたので気になり来訪。展示期間は11/4までだったのでギリギリでした、チケットは1,500円

二重橋前駅三番出口でて目の前です

静嘉堂は、約6,500件の東洋古美術品や約20万冊の古典籍を収蔵している。そのうち、茶道具は約1,400件にのぼり、私立の美術館として質・量ともに高い水準を誇るコレクションとなっている。とりわけよく知られるのが、中国陶磁・茶道具の至宝である国宝《曜変天目(稲葉天目)》だろう。

とのこと

 

特別展「眼福—大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」で展示

正直、茶道具は全くわかりません

静嘉堂所蔵の茶道具は三菱第2代社長・岩崎彌之助(岩崎弥太郎の弟)とその嗣子で第4代社長の岩崎小彌太の父子二代によって、明治17年(1884)頃から昭和20年までに蒐集されたものです

 

戦国大名は戦に勝って相手の領地を攻め落とすと、配下の武将たちに恩賞としてその領地などを分け与えます、しかし合戦が激化してくると、分け与える領地や黄金のような実物資産が不足していきます

そこで信長は当時流行した「茶道」、「茶の湯」を政治的に活用し、家臣団掌握の手段とします。領地に代わる褒美として『茶器』を利用するのです

茶道の大家である千利休に鑑定させ、高貴な茶器は荒ぶる戦国大名たちに「権力の象徴」として世に流行らせました

大名同士で盛大な催しの茶会にて互いに名器を披露することで力を見せつけ、地位や威光を示す大名のステータスとなっていきます

信長が畿内を掌握した際には今井宗久が『紹鴎茄子』と『松嶋』を献上、本願寺顕如が和睦の印として『紹鴎白天目』を信長に贈ったり外交にも使用されるなどその価値は一国に相当するほど高騰したのでした

文化人で茶器の蒐集家でも知られる松永久秀は、信長が将軍足利義昭様を擁して上洛した際に、この『九十九髪茄子』を献上し恭順を示してます

(しかし久秀はその後2回信長を裏切りますw)

『利休時代から天下に知られた“大名物”の唐物茄子茶入、付藻(つくも)茄子(「九十九髪」「作物」)と、松本茄子(別称:紹鷗茄子)

この2つの茶入こそ、ともに信長‐秀吉‐家康と、戦国時代の三英傑が手にした伝来をもつ著名な茶入なのです』とのこと

三菱の前身の社名≪九十九(つくも)商会≫はこの「つくも」の名を冠したわけなのですね

全く関係なかったが恵比寿にある「九十九ラーメン」の由来も気になり調べたがこちらは九十九は「百」という漢字に一を引くと「白」となることから白髪になるまで長生きするという長寿の意味があり、縁起の良い数というのが九十九の由来でした🍜

あのチーズの白さはそういうことだったのかー。

 

ここから撮り溜めした写真を一挙

 

ゲーム信長の野望をプレイしてると出てくる茶器もありましたね

武将風雲録というシリーズでは「茶器回し」という裏技?で家臣たちの忠誠度を上げまくる禁断技がありましたが、小判より茶器のほうが一気に上がる意味がなんとなくわかりました

この現代だったら茶器に代わるものはなんだろうか。

お金や土地より高価な価値のあるもの

それは人それぞれ違うのでしょうね

 

そしてこれ(曜変天目)だけは撮影禁止でしたので、その目に焼き付けました!

 

そして、これはどうなの

 

いや、岩崎父子様

よく蒐集して保存してくださいました

450年も前に英傑たちが好み、所有した名器の数々が現代人の目に触れるのは幸甚の至りでした

 

最後に一言!ご老人でも集団になればマナーは傍若無人

だが館内のスタッフさんたちの接客、対応が素晴らしすぎた、これには驚きました

さすが丸の内!

 

・交通アクセス

地下鉄千代田線二重橋前〈丸の内〉駅 3番出口直結

JR東京駅 丸の内南口より 徒歩5分

JR有楽町駅 国際フォーラム口より 徒歩5分